ちょっと準備したいからそこに座ってて。
そういって椅子に座らせてカメラや照明の各種設定をする。
子どもたちはただ椅子でじっとしていることができるはずもなく、すぐに動き出し
ものの数秒で椅子から降りてしまう。そうしたことを想定済みでさっさと設定をすまして
シャッターを切る。多少設定が完全でなくてもとりあえずシャッターを切る。
撮られているという意識のない兄弟がじゃれあっている自然な姿が記録された。
おしゃべりな兄とまだしっかり話せない妹がほとんどテレパシーで会話して、
ふたりだけの世界で楽しんでいる。こうした写真も背景をセットするだけでいつもと
まったく違う見栄えになっている。