· 

苦情の顛末

先日遺影用の撮影をした母親から烈火の苦情を頂戴した件をブログにした。

その後どうなったかというのが今回のお話です。

 

顧客のニーズに応えるべく修正をすることにしました。商用というと語弊がありますが、広告などBtoBであれば

ありとあらゆるレタッチ(修正のこと)を施すのは常識です。ポスターなどでみる俳優やモデルの顔がつるつるなのは

撮影前の入念なメイクと撮影後の編集における入念なレタッチの賜物です。

 

今回の一件を通して、個人でもそのようなレタッチを望んでおられることがはっきりとわかりました。

もちろんひとによるのでしょうが、母親の怒りを見るようにとくに女性はその傾向が強いように感じます。

さっそくレタッチ作業に取り掛かりましたが、77歳になるひとの修正は容易ではありません。なぜならやりすぎれば不自然に

なるからです。この点では若いひとのほうが遥かに簡単です。年齢とともに深く刻まれたシワやたるみを取り除いても、

決して顔が若返るわけではありません。それはシワやたるみだけが老けて見える原因ではないためです。

 

ですので、今回はとくに要望の強かった首まわりを重点的にレタッチを入れました。最新版のPhotoshopではこのへんの修正が

きれいに簡単にできるみたいですが、我が家のCS5.1では全てが手作業です。Mac本体を更新するまではこのバージョンで頑張る

つもりなのです。とくに問題ないですし。もちろん顔も手を加えていますがここでご紹介できないのが残念です。

 

さて持てる技術を駆使して修正した写真をプリントし送ったところ「良くなった」と合格点をいただくことができました。

個人的には良くなったという表現に引っかかるところですが、本人がそれで良くなったと言うのですから良しとしましょう。

 

今後写真を撮られる方にお願いしたいことがあります。

見せたくない部分は最初から隠してください。首ならスカーフを巻くとかです。

メイクは入念になさって結構です。

別料金になりますが、メイクをプロに頼むのもありだと思います。

 

レタッチは最終手段、或いは最後の仕上げみたいなものです。レタッチだけで仕上げるのはとても良いことだとは思いませんです。