森はコナラの葉が積もってふかふかの絨毯ができていた。
コナラは樹質がわりと粗で建材としては不適格だがスカスカゆえに腐りやすくてそれが森を豊かにする。
森の中は至るところに折れた枝や腐った幹が横たわっていて昆虫たちの絶好の住処になっていることだろう。
落葉樹の葉が落ちるので冬の森は見通しがよい。それで野鳥たちがよく見える。もっとも意識してみなければ
見つからないほど小さくて速いが。シジュウカラや目白は常連で、エナガや他のカラ類、コゲラが見られると嬉しい。
昨日は目を凝らしたらジョウビタキのメスがいた。
森を抜けて畑に出るとキセキレイが畑を歩いていた。セキレイはハクセキレイばかり見るのでキセキレイは珍しい。
再び森に戻って一輪挿しに似合いそうな植物を探した。シダ植物が葉の裏にびっしりと種をつけている。種がむき出し
だから裸子植物と呼ばれている。被子植物が登場する以前からある歴史の古い植物である。
冬は赤い実の成る木が多い。赤は鳥に食べてもらうための色なんだとか、以前生物の先生が教えてくれた。
南天とかセンリョウマンリョウとかヒヨドリジョウゴとかたくさんあって、これはなんだろう?
葉がみんな落ちていてよくわからない。
家に持ち帰ってこれらを眺めていたらそうだ、クリスマスツリーになるじゃないかと発見した。
手のひらサイズのクリスマスツリー。シダ植物の曲がり具合が美しい。今日は外が雨で薄暗く、だいぶ渋い写真に
なってしまった。
カメラはA7III。レンズはいつものシグマ 105ミリマクロ。シグマのマクロは70ミリも悪くなかったが、105ミリは
最高だ。シャープネス、ボケともに文句ない。それでいて値段がライバルに比べて安いのだから言うことなしである。