上の写真にある一輪挿しを手に入れてから生け花に凝るようになった。もっともこれを生け花と呼ぶのであればであるが。
生け花と呼ばないと呼び名がわからないのでとりあえず便宜上生け花と呼ばせてもらう。
生け花で難しいのは人工物である花瓶と自然である植物をどう組み合わせるかにある。
植物だけならそれは単なる風景写真だったり植物写真である。花瓶だけならブツ撮りである。
インスタでこの手の写真を上げていると華道をやっているひととつながったりして面白い。そしてそうした本業のひとたちが
つくる生け花はそれは見事で素晴らしいものだ。なるほどと思って参考にしているけれども、ぼくがつくるのはもっと
シンプルで素朴なものである。そして当たり前だが写真として美しいかどうかが一番大切である。この点は華道本業のひとと
大きく違うと思う。
花瓶の横にものを添えた時点で場外乱闘アウトと言われるかもしれないが、どうしてもここにアクセントが欲しくて
娘が夏頃くれたホウズキを置いた。赤だから主張が強いから一部をフレームアウトさせて脇役であることを明確にした。
ほとんど枯れ枝にトックリバチの巣が二個ついている。ドロバチの仲間でこうして泥を固めて巣を作っている。
ミツバチやスズメバチと違って単独で生きるハチである。ハチは種類が多くてそうしたハチもたくさんいる。
カマキリの卵のように花はないが、確かな芸術として見るものを魅了する。それが二つもついているのだから素晴らしくて
ため息がでる。