ぼくは今2017年モデルのiMac 27インチを使っているがもう限界である。
4.2GHzのクアッドコア Core i7でメモリは後から増設して48GBで当時のトップエンドモデルだったが、現在ではもう至るところで非力さを見せるようになった。
特に動画のエンコードが顕著で、巷に溢れるMシリーズの爆速ぶりを見せつけられては指をくわえていた。もっともM1は初物だったから最初から買うつもりはなく、M2になって心が動いてM3で購入を決意した。
最近動画編集を始めた人は最新機種を使うことに気にもしないと思うが、昔からやっているひとは新しいものには手を出さない。というのも、動画編集においてもっとも重要なのは安定動作だからである。
OSなら2つ前くらいのを使う。編集ソフトも周囲の評判を聞いて問題がなさそうになったらアップデートする。ハードウェアだって新しいものは倦厭されたものだった。それもこれも動作しないという事態がなによりも困ったからである。
そのくらい映像編集は不安定な代物だったのである。そう、Youtubeがここまで台頭してくるまでは動画という言葉は全然一般的じゃなかった。映像と呼んでいたのである。
というわけで今使っているOSはver.12.7だったりする。しかし困ったことに新しくリリースされたFCPX10.7はOSのバージョンが13以降でないとアップデートできない。
このこともMacの買い替えを促した要因にもなっている。
さて、M3版のMac Studioはまだ発売されていないので空想の域を出ないのであるが、今からもう次の候補を物色している。それはつまり、M3 ProのMac miniにするか、M3 MaxのMac Studioにするかという話である。
どちらにするかというのは結局値段次第である。
Mac Studioがものすごく値上がりしてしまえば、Mac miniにする。現行のM2版と変わらなければMac Studioにしたい。Mac miniのM3 Max版が出れば言うことがないが、Appleは絶対にやらないだろう。
インテルMacの限界を痛切に感じたのは、先日AVCHDのエンコードをしたときだった。AVCHDは映像業界ではかなり嫌われているフォーマットであるが、たまにこれで撮影したデータがやってくることがある。まぢかよAVCHDかよと毒を吐かずにはいられない。AVCHDはビットレートの上限が低くて画質が悪いのにやたらと重いフォーマットである。それもこれも編集することを前提としたフォーマットではないからだ。
もともと民生用に開発されたものなので業務機でAVCHDは使わないが、民生機のビデオカメラで撮るとたいていこれになっている。そして来ちゃったのである。2時間半の素材が。
このときiMacが止まったと思った。実際は止まってなくてただ計算が間に合わなくて動作が重くなっただけなのであるが、ほとんどまともに作業ができないレベルに遅くなってしまった。もうだめだ。限界だ。Mシリーズならどれくらい速くなるのか知らないが、こんなフリーズ直前みたいなことはないだろう。
M3版のMac Studioはいつでるのか。予想サイトでは来年の6月ごろと言っている。
Macbook proにはすでに搭載されているのでほんとにそんなに先かなあと思わないでもない。プロセッサを入れ替えるだけならしれっと発売してくる可能性もあるが、本体カラーのカラバリとか余計なことを考えているのなら大きな発表の場まで待たされるだろう。べつにブラックバージョンとかどうでもいいからね。